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ヘルスクリエーション コラム
お屠蘇の中には
2018年 1月 4日

新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。

お正月は、家でゆっくり過ごされた方が多いかと思います。

日本のお正月はいろいろな風習がありますね。



以前、お正月の風習の1つである、“おとそ”についてお話しました。


1年間の健康を祈願して家族で屠蘇(とそ)酒を飲む風習で、中国から平安時代に伝わったようです。

お正月にのむ祝い酒をすべて“おとそ”と呼ぶ地域もあるようですが、正しくは、屠蘇散(屠蘇延命散)という漢方薬を日本酒(またはみりん)につけこんだものを“おとそ”と呼びます。

屠蘇散の処方は書物によっても違い、また時代によっても少しずつ変化してきたようですが、現在の処方は次の6つの生薬が含まれたものが主流です。

①桔梗(キキョウの根):のどの状態をととのえ、悪いものを外に出します。
②浜防風(ハマボウフウの根):代謝をよくして、発汗させ、体をあたためます。
③山椒(サンショウの果実):胃腸の状態をよくして、水分代謝を高めてくれます。
④桂皮(ニッケイの樹皮):血行をよくし、水分代謝を高め、精神状態を落ち着かせてくれます。
⑤白朮(オケラの根):胃腸の状態をよくして、水分代謝を高めてくれます。
⑥陳皮(ミカンの果皮):胃腸の状態をよくして、精神状態を落ち着かせてくれます。


これらの生薬を漢方的にみると、“気・血・水” を巡らす処方といえると思います。

気は、体の中をめぐっている生命エネルギーのことで、体全体を動かし調節しているものです。

血は、体の中をめぐっている血液のことで、全身に栄養と酸素を運び、精神を安定させる働きがあります。

水は、体の中をめぐっている体液のことで、水分代謝や免疫を調節しているものです。

この3つは別々ではなく、すべてが関わりあって健康を維持しています。

そして、それぞれの巡りが悪くなると、健康ではない状態(未病)になっていきます。

屠蘇散は、“気・血・水”の巡りをよくすることにより、「体をあたため、胃腸を整え、風邪を予防する」飲み物であり、未病を防ぐことにより、健康を維持する風習といえると思います。